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ロードバイクの楽しみは、ただ走ることだけではありません。自分好みの一台に仕上げていく「カスタム」もまた、大きな魅力の一つです。しかし、無数にあるパーツの中から何を選べばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか？
今回は、そんなカスタムのヒントが満載の、まさに「走るこだわり」が凝縮された一台をご紹介します。オーナーは、ご自身でメンテナンスやパーツ交換もこなす本格派ロードバイク女子であり、ライトブランド「Gaciron（ガシロン）」のアンバサダーも務める、ののむらさん。彼女の愛車「Ridley Liz SL」から、上級者のパーツ選びの哲学を学んでいきましょう。
エンデュランスモデルをレース仕様に！ベースは「Ridley Liz SL」
ののむらさんの愛車は、ベルギーの自転車ブランドRIDLEY（リドレー）の「Liz SL」。ロングライド向けのエンデュランスモデルですが、彼女の手によってレースでも戦える仕様にカスタムされています。
「もともとは機械式コンポが好きだったんです」と語るののむらさんですが、ロングライドでの疲労軽減を考え、シマノの電動コンポーネント「ULTEGRA Di2」を選択。長距離を走るからこそ、変速操作のストレスを少しでも減らしたいという明確な目的意識が、パーツ選びの根底にあります。
フレームはマットブラックを基調に、ロゴがグロスブラックであしらわれたシックなデザイン。この美しいフレームに、どんなこだわりパーツが組み合わされているのでしょうか。
細部に宿るこだわり！マニアックすぎるパーツ構成
一見するとシンプルにまとまったバイクですが、細部には驚くべきこだわりが隠されていました。
ハンドルとステム：
驚くべきことに、ハンドルとステムはご自身で選んだという中華カーボンのエアロタイプ。ワイヤー類をフレームに内装（フル内装）するためにこの形状を選んだとのこと。取り付け作業も自分で行ったというから驚きです。これにより、バイク正面からの空気抵抗を減らし、非常にスッキリとしたコックピット周りを実現しています。
サドル：
サドルはフィジークのショートサドルをチョイス。前傾姿勢をとりやすく、エアロポジションを維持しやすいのが特徴です。サドル選びは快適性に直結する重要なポイント。自分のライディングスタイルに合ったものを見つけることが大切です。
ホイールとタイヤ：
足回りには、MAVICの「COSMIC PRO CARBON」を装着。45mmのリムハイトは、平地での空力性能と登りでの軽快さのバランスに優れています。タイヤは定番中の定番、Continentalの「Grand Prix 5000」。多くのサイクリストから絶大な信頼を得ているタイヤで、レースから普段使いまでこなせる万能性が魅力です。
隠されたスプリンタースイッチ：
特にマニアックなのが、バーテープの下に隠されたDi2の「サテライトスイッチ（スプリンタースイッチ）」です。これにより、ハンドルの上部（上ハン）を握っているリラックスしたポジションのままでも、指先一つで変速が可能になります。登りなどで上ハンを握ることが多いサイクリストにとって、これは非常に便利な機能。まさに「知る人ぞ知る」上級者カスタムと言えるでしょう。
安全を最優先するライト選び
Gacironのアンバサダーを務めるだけあって、ライトへのこだわりも人一倍です。フロントライトには1600ルーメンという非常に明るいモデルを使用し、夜間のライドでも確実に路面を照らします。リアライトも、日中でも高い視認性を確保できるものを選んでおり、安全への意識の高さが伺えます。
「自分の存在を周囲に知らせること」は、安全なサイクリングの第一歩。ライトは単に道を照らすだけでなく、他者からの被視認性を高める重要な役割を担っているのです。
まとめ：パーツ選びにはすべて理由がある
ののむらさんの愛車紹介いかがでしたか？
一つひとつのパーツに「なぜこれを選んだのか」という明確な理由があり、それがバイク全体の性能と乗りやすさを高めています。見た目のカッコよさだけでなく、機能性を突き詰めていくことこそ、カスタムの醍醐味なのかもしれません。
今回ご紹介したパーツ選びの哲学は、きっとあなたの愛車をアップグレードする際の素晴らしいヒントになるはずです。ののむらさんが熱く語る、さらに詳細なカスタムポイントは、ぜひ動画本編でご覧ください！
