新型105 7100の性能は⁉︎機械式とDi2を徹底比較！

FRAME編集部

2025年12月12日

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ロードバイク選びの大きな楽しみであり、同時に悩みの種でもあるコンポーネントの選択。その中でも、多くのサイクリストにとって性能と価格のバランスが取れた「シマノ105」は、常に注目の的です。待望の12速化を果たしたR7100シリーズでは、最先端の電動変速「Di2」と、信頼と実績の「機械式（メカニカル）」の両方がラインナップされました。
「どっちを選べばいいの？」そんな声にお応えすべく、今回は新型105のDi2と機械式を徹底的に比較。それぞれのメリット・デメリットを解き明かし、あなたが本当に満足できる選択をサポートします。

そもそも何が違う？Di2と機械式の基本

新型105は、Di2（R7170シリーズ）も機械式（R7120シリーズ）も、リア12速の油圧ディスクブレーキという基本設計は共通です。最大の違いは、その名の通り「変速の仕組み」にあります。

・Di2（電動式）：スイッチを押す電気信号でモーターが作動し、ディレイラーを動かして変速します。
・機械式：レバーを操作してワイヤーを引っ張り、その張力でディレイラーを動かして変速します。

この仕組みの違いが、操作感からメンテナンス性、そして価格に至るまで、様々な差異を生み出しているのです。

【徹底比較1】変速性能：ストレスフリーか、操る手応えか

最も違いを体感できるのが変速性能です。

Di2の魅力は、何と言っても軽快で確実なスイッチ操作にあります。指先で軽くボタンを押すだけで「スッ」と変速が完了するため、長距離ライドでの疲労を大幅に軽減してくれます。特にフロントの変速は秀逸で、チェーンがどのギアポジションにあっても最適な位置に自動で調整してくれる「オートトリム機能」は、機械式にはない大きなアドバンテージです。

一方、機械式にはワイヤーを介して変速機を操る「機械を動かしている」というダイレクトな手応えがあります。この「カチッ」とした操作感を好むサイクリストも少なくありません。構造がシンプルなため、ワイヤーの張り調整などを自分で行う「いじる楽しさ」も魅力の一つと言えるでしょう。

【徹底比較2】操作性と握り心地：STIレバーの形状に注目

ブレーキ性能に関しては、どちらもパワフルでコントロール性に優れた油圧ディスクブレーキを採用しているため、大きな差はありません。しかし、注目すべきはSTIレバー（ブレーキと変速機を操作するレバー）のブラケット部分の形状です。

Di2のレバーは、内部にワイヤーを収める必要がないため、非常にスリムで握りやすい設計になっています。手の小さい方や女性にとっては、この握りやすさが長時間ライドの快適性を大きく左右する可能性があります。

対して機械式のレバーは、変速ワイヤーの機構を内蔵するため、Di2に比べると少しだけ大ぶりになります。もちろん、これはこれでしっかりと手に馴染むという方も多く、最終的には好みの問題と言えますが、購入前にはぜひ一度実物を握って確かめておきたいポイントです。

【徹底比較3】価格とメンテナンス性：現実的な選択のために

コンポーネント選びで避けては通れないのが、価格とメンテナンスの問題です。

やはり価格面では機械式に軍配が上がります。完成車の価格で比較すると、Di2搭載モデルは機械式モデルよりも数万円から十数万円高価になるのが一般的です。この価格差をどう捉えるかが、選択の大きな分かれ道となるでしょう。

メンテナンス性については、一長一短があります。Di2はワイヤーの伸びや緩みといった心配がなく、一度セッティングが決まれば長期間安定した性能を維持できます。ただし、定期的なバッテリー充電は必須です。
機械式は定期的なワイヤー調整が必要ですが、トラブルが起きた際も構造がシンプルなため、比較的ご自身で対処しやすいというメリットがあります。