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【最悪、壊れます】ロードバイク洗車で「やってはいけない」NG行動【自転車技士が伝授】

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あなたの洗車、大丈夫?愛車を傷つける意外な落とし穴

ロードバイクをピカピカに保つための洗車。ライド後の楽しみの一つでもありますが、その方法、本当に正しい自信はありますか?良かれと思ってやっているその一手間が、実はデリケートなロードバイクを傷つけ、最悪の場合、故障の原因になっているかもしれません。

今回は、自転車技士の視点から、多くの方が見落としがちな「ロードバイク洗車でやってはいけないNG行動」を7つ厳選して解説します。大切な愛車と長く付き合うために、ご自身の洗車方法を一度見直してみましょう。

NG行動1:汚れを落とさずにいきなり乾拭き

ライドから帰ってきて、フレームについたホコリや砂をタオルでサッと拭き取っていませんか?実はこれ、絶対にやってはいけない行動です。フレームに付着した砂や泥は、硬い粒子のかたまり。これを乾いた布で擦ることは、まるで紙ヤスリでフレームを削っているのと同じです。目に見えない細かい傷が無数につき、塗装の輝きを失う原因になります。まずは水で大まかな汚れを洗い流してから、優しく拭くのが鉄則です。

NG行動2:ブレーキ周りへの注油

「動きを良くするため」と、ブレーキキャリパーのピボット部や、リム、ブレーキパッド、ローターなどにオイルや潤滑剤をスプレーするのは非常に危険です。ブレーキは制動力を摩擦によって生み出すパーツ。油分が付着すると摩擦力が著しく低下し、ブレーキが全く効かなくなってしまう可能性があります。命に関わる最重要パーツですから、ブレーキ周りへの注油は厳禁と心得ましょう。

NG行動3:強い水圧での洗浄

高圧洗浄機を使うと泥汚れが簡単に落ちて爽快ですが、ロードバイクへの使用は注意が必要です。特に、ハブやBB(ボトムブラケット)、ヘッドパーツといった回転部分(ベアリング)に強い水圧をかけるのは避けましょう。内部を保護しているグリスが水圧で流れ出てしまい、サビやパーツの早期劣化、異音の原因になります。洗浄の際は、ホースのシャワーモードなど、優しい水流で洗い流すように心がけてください。

NG行動4:中性洗剤以外を使う

食器用洗剤やハンドソープなど、家庭にある洗剤で代用していませんか?ロードバイクの洗浄には、必ず「中性洗剤」を使用してください。アルカリ性や酸性の強い洗剤は、フレームの塗装やアルマイト加工されたパーツを痛め、変色や腐食を引き起こす可能性があります。愛車を美しく保つためにも、自転車専用のシャンプーか、家庭用の場合は成分表示を確認して中性洗剤を選びましょう。

NG行動5:チェーンキーパーを使わない

後輪を外してスプロケットやディレイラー周りを洗浄する際、チェーンがだらんと垂れ下がった状態で作業していませんか?チェーンがフレームに当たって傷をつける原因になるだけでなく、作業効率も悪くなります。「チェーンキーパー」という専用工具を使えば、チェーンを適切なテンションで保持できるため、フレームを保護しながら隅々まで効率よく洗浄できます。持っていない方は、ぜひ導入を検討してみてください。

NG行動6:拭き上げだけで終わらせてしまう

洗車の後、水分をしっかり拭き取って終わり、ではメンテナンスは完了していません。洗浄によってチェーンや各パーツの油分は少なからず失われています。そのまま放置すると、チェーンはすぐに錆びてしまい、動きも悪くなります。拭き上げ後は、必ずチェーンへの注油を行いましょう。これがパフォーマンスを維持し、パーツを長持ちさせる秘訣です。

NG行動7:注油のしすぎ

最後の仕上げである注油ですが、量が多すぎてもいけません。チェーンにオイルをたっぷりと付けすぎると、余分なオイルがホコリや砂を吸着し、逆に汚れの塊となってしまいます。この汚れが研磨剤のように働き、チェーンやスプロケットの摩耗を早めてしまうのです。注油のコツは、チェーンのコマ一つひとつに1滴ずつ垂らし、全体に馴染ませた後、余分なオイルをウエスでしっかりと拭き取ること。表面はサラッとしているのが理想的な状態です。

まとめ:正しい知識で愛車を最高のコンディションに

いかがでしたか?一つでも当てはまる項目があった方は、今日からぜひ洗車方法を見直してみてください。正しい知識に基づいたメンテナンスは、ロードバイクの性能を最大限に引き出し、寿命を延ばすための愛情表現です。ピカピカに磨き上げた愛車で、次のライドをもっと楽しみましょう!

今回の内容は、実際の作業映像を交えて動画でも詳しく解説しています。動きで確認したい方は、ぜひこちらもご覧ください。

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