ブリヂストンのトラック・バス用オールシーズンタイヤ「M899」とロードバイク「ANCHOR RE8」が「2025年度グッドデザイン賞」受賞

「ANCHOR RE8」は「私が選んだ一品」にも選出
株式会社ブリヂストンのトラック・バス用オールシーズンタイヤ「M899」、およびグループ会社であるブリヂストンサイクル株式会社のロードバイク「ANCHOR RE8」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」※1を受賞しました。なお、「ANCHOR RE8」は、「私の選んだ一品」※2にも選出されました。

今回グッドデザイン賞を受賞した「M899」と「ANCHOR RE8」は、それぞれ以下のような価値創造をコンセプトにデザインされました。
目次
■2025年度グッドデザイン賞 受賞対象の概要と評価コメント
1. トラック・バス用オールシーズンタイヤ「M899」(エムハチキューキュー)※3
「M899」はトラック・バス用オールシーズンタイヤで初めて商品設計基盤技術「ENLITEN®」※4を搭載することにより、新品でのライフ性能だけでなくリトレッド※5を含めたトータルでのライフを向上、加えて、耐偏摩耗性・ウェット性能を車型に応じてエッジを効かせることで、経済性/安全性と環境性能を高次元で両立しています。リトレッドと連携し、タイヤ一本一本を使い切ることでタイヤ一本当たりの価値を最大化し、サーキュラーエコノミーの実現へ貢献することをコンセプトとしてデザインされています。

<グッドデザイン賞事務局のコメント>
物流業界におけるコスト改善は、いまやグローバルな課題となっている中、大型車両のタイヤ交換頻度の削減は、事業効率の向上のみならず、環境資源の保全においても極めて重要なテーマである。タイヤのリトレッドは1度という常識を、「2回目のリトレッドを当たり前にする」という挑戦的かつ本質的な課題設定を掲げ、それを実現へと導いた点が高く評価された。サイズごとの精緻な調査をはじめ、素材の研究開発、トレッドパターンの最適化など、科学と技術、そしてデザインを高度に融合させることで、ライフ性能の大幅な向上と優れた耐久性を実現し、全体の約7割というユーザーが2回目のリトレッドを選択するという、実績に裏打ちされたインパクトのある成果は、製品価値の高さを示している。業界に新たな基準を提示するものとして、重ねて高く評価したい。
2. ロードバイク「ANCHOR RE8」(アンカー アールイーエイト)※6
「ANCHOR RE8」は、空力・剛性・重量の3要素を高次元でバランスさせることで、「コンフォートモデルの特性」と「レースモデル並みの走行性能」を両立し、「快適なのに速く進む」独自の走りを結実させた次世代コンフォートロードバイクです。商品コンセプトである「走るエリアを拡げるロードバイク」を感じさせることを目指し、自然と都会をイメージした2色を山の稜線をイメージした「RIDGE PATTERN」で繋げ、ライドシーンと調和するグラフィックを採用しています。なお、日本国内におけるその年を代表するスポーツ自転車を選ぶアワード「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025」(主催:日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025実行委員会)※7も受賞しています

<グッドデザイン賞事務局のコメント>
ANCHOR RE8は、レースバイクで培われた空力・剛性・軽量性といった性能を、ホビーライダーのためにゼロから設計し直したコンフォートロードバイクである。その融合は巧みで、「快適なのに速い」という独自の走行感覚を生み出している。ハイエンドモデルに匹敵するルックのみならず、スペック面においても高水準を実現している点は特筆に値する。さらに、カラーバリエーションはシティ・ユースを意識した新たな方向性が示されており、ターゲットユーザーの多様なライフスタイルに応える工夫がうかがえる。結果として、誰もがハイパフォーマンスと軽快なライドを享受できる、完成度の高いデザインである。
<私の選んだ一品選出コメント>
山本 卓身/プロダクトデザイナー
レース性能をホビー向けに再構築し、「快適なのに速い」独自の走りを実現したバイク。洗練されたルック、高性能と乗りやすさを鼎立させた優れもの。タウンユースにも対応できるカラーバリエーションも高評価の一台。
注釈
- ※1グッドデザイン賞ホームページ
- ※2グッドデザイン賞受賞対象の中から、グッドデザイン賞審査委員が選んだ「お気に入り」や「個人的に惹かれるもの」を紹介するもの。
- ※3商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載したトラック・バス用のオールシーズンタイヤ「M899」を発売
- ※4「ENLITEN」(エンライトン)は、従来のタイヤ性能を向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能をお客様ごと、モビリティごとにカスタマイズする商品設計基盤技術です。お客様に寄り添い、タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、お客様をインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、お客様が想像もしえない新たな価値を「究極のカスタマイズ」で実現します。
- ※5すり減ったタイヤを再利用するために表面(トレッド)のゴムを貼り替えること。
- ※6「ANCHOR RE8」商品ページ
- ※7「ANCHOR RE8」が日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025を受賞

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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://d32v8g8s7t6j6r.cloudfront.net/mg/wp/