【すごいぞ超音波洗浄機】ロードバイクのチェーンを極限まで綺麗にしてみた!

動画はこちら

愛車のチェーン、本当に綺麗になっていますか?

ロードバイクのメンテナンスで最も重要、かつ手間がかかるのがチェーン洗浄ではないでしょうか。「ディグリーザーを吹き付けてブラシで擦っても、なんだか汚れが残っている気がする」「リンクの奥の奥まで、完璧にきれいにしたい!」そんな向上心あふれるサイクリストなら、一度は考えたことがあるはずです。

チェーンの汚れは、見た目が悪いだけでなく、駆動効率の低下やパーツの摩耗を早める原因にもなります。今回は、そんなチェーンにこびりついた頑固な汚れを根本から解決する、究極の洗浄方法「超音波洗浄」の世界をご紹介します。

ブラシでは届かない「内部の汚れ」の正体

自転車のチェーンは、プレート、ピン、ローラーといった小さな部品が複雑に組み合わさってできています。走行中に巻き上げた砂やホコリ、そして古いオイルが混ざり合った汚れは、この部品の隙間、特にローラーの内部にまで侵入してしまいます。
この内部の汚れこそが、フリクション(抵抗)を生み出し、パフォーマンスを低下させる元凶。しかし、通常のブラッシングでは、この微細な隙間まで毛先を届かせるのは非常に困難です。

なぜ「超音波洗浄」はすごいのか?

そこで登場するのが超音波洗浄機です。これは、水や洗浄液の中に超音波を発生させ、目に見えないほどの小さな気泡(キャビテーション)を無数に作り出す装置。この気泡が弾ける際の衝撃波によって、人の手やブラシでは絶対に届かないチェーンのリンク内部の汚れまで、根こそぎ剥がし取ってくれるのです。

実際に洗浄機を稼働させると、一見きれいに見えるチェーンからも、黒い汚れがモワモワと煙のように湧き出してくる様子が見て取れます。これこそが、今まで落としきれなかった内部の汚れが剥がれ落ちている証拠なのです。

実践!超音波洗浄でチェーンを輝かせる手順

超音波洗浄の手順は、実はとてもシンプルです。

1. チェーンの取り外し
まずは車体からチェーンを取り外します。着脱が簡単なミッシングリンク式のチェーンが作業には便利です。

2. 洗浄機にセット
洗浄槽にチェーンを入れ、アルカリ電解水などの洗浄液を注ぎます。パーツクリーナーなど引火性の高い液体は絶対に使用しないでください。

3. 洗浄スタート
スイッチを入れると、ジーという音と共に洗浄が始まります。洗浄時間は汚れの度合いにもよりますが、数分から十数分程度で驚くほどきれいになります。

4. すすぎと乾燥、そして注油
洗浄が終わったら、水でよくすすぎ、水分を完全に乾燥させることが非常に重要です。エアダスターを使ったり、天日干しをしたりして、完全に乾かしてから丁寧に注油しましょう。この最後の仕上げが、チェーンの性能と寿命を左右します。

まとめ:ワンランク上のメンテナンスで走りを変えよう

超音波洗浄は、機材の準備など少しハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、その効果は絶大です。まるで新品のように輝きを取り戻したチェーンは、見た目の満足感だけでなく、駆動系のノイズを減らし、滑らかなペダリングフィールをもたらしてくれます。

愛車を常に最高のコンディションに保ちたいと願う全てのサイクリストにとって、超音波洗浄は試す価値のあるワンランク上のメンテナンス術と言えるでしょう。その驚くべき洗浄効果を、ぜひ映像でもご覧ください。

▼動画はこちら

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

あわせて読みたい!

アバター画像

WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://d32v8g8s7t6j6r.cloudfront.net/mg/wp/

他の記事も読む

pagetop