
テーマは「ライダーファースト・エンジニアード」。比類なき軽さ、速さ、さらにハンドリングも進化
「生で現物を見たかった!」というロードバイクファンのために、ターマックをじーっとりと撮影してみた。 新ターマックの外見上のポイントは動画を見ればすぐにお気づきになるかもしれない。すなわち、シートステイが非常に低く、フレームが意外に細身。さらに新ターマックは完成車の状態で5.74kg!新ターマック、56のフレームサイズ、ウルトラライトモデルはフレーム重量が733gしかない。 それはどうしてなのか、さらに詳しく見ていこう。最新バイクの三命題に取り組んだ新ターマック
スペシャライズドによると、最新バイクの三命題とは以下の3つ。 ・軽さ 重さが軽い ・剛性 スプリントのときにそのまま力が伝わる ・空力 空洞実験施設をフルに活用 これらの命題を新ターマックはどう解決していったのか。 重量(軽さ)を追求したバイクの特徴としては ・瞬間的な軽さに優れている ・動力伝達力に乏しく、ハンドリングを犠牲にしている 剛性の高いバイクの特徴は ・瞬間的なパワー伝達、ハンドリングに優れている ・快適性に乏しく、重くなる傾向 空力を追求したバイクの特徴は ・平地では軽量バイクに勝る ・重量が重く、動力伝達に乏しい ・ハンドリング剛性を欠くところがある こうやって上げていくとおのおの相反するところがある命題なのだが、新ターマックはこれらを解決し「軽さ」「優れたハンドリング」「空力」「快適性」 を実現すべく開発されたという。さすがスペシャライズドの最高モデル。
「軽さ」=上りをさらに速く
一見して分かる通り、チューブが従来モデルより細くなっている。ライダーファースト・エンジニアードという設計思想は前モデルから採用されているが、それ以前は例えばサイズによっては人によっては硬く感じることがあった。一つのサイズを元に開発し、それをベースに各サイズを作っていたからだ。ライダーファースト・エンジニアードでは各サイズごとにカーボンの積層が設計されている。その重ね方はサイズごとに違う。したがって、サイズが違ったとしてもターマックの乗り心地は同じものを味わえるのだ。軽さを実現するために500枚のカーボンシートを使用。シートひとつひとつ、重ね方を考慮、技法を駆使し、重ね合わせを少なくする状態で作成したので、軽さも実現している。 さらに軽さに貢献した部分はバイクのペイントだ。軽量ペイントを使用し、ペイント重量はたった10g。10gとはグミ9個分でしかない。それぐらいの塗装しか使用されていないのである。ちなみに、従来の塗装だとグミ30〜40個分必要だとか。最低限の塗装をひとつの技術で済ませるという方法で行ったため、軽くなった。このバイクに関しては少ない塗料を塗るためにフレームの最終的な表面の仕上げも、工夫している。
「優れたハンドリング」=下りでさらに速く
安心してスピードに任せられるハンドリングを実現。それぞれのサイズによってフォークを3種類用意。V1(44,49.52),V2(54,56),V3(58.61)。優れたハンドリングを実現するためにフロントフォークの幅が違う。ロウアーベアリングのサイズがすべてのサイズで1.5インチを採用。
「空力」=何も削らずに空力改善
シートステイ下げ、チューブは限りなく細く。デュアルピボットブレーキ。フレームの一番前の部分で空力上重要な部分が小さくなって空力上優れた形状に。工夫しているのは以下の部分だ。 1 3:1のフォーク形状 2 エアロクーブシェイプ、ドロップシートステー 3 D断面シートポストとシートチューブ「快適性」=より速くゴールへ導く
ライダーの快適性を重要視するのは、新ルーベにも採用されている設計思想である。 空力的にも貢献しているデュアルピボットブレーキは、タイヤとのクリアランスを広く取ることができるため実寸で最大30Cまで履かせることが可能。意外と太いタイヤを使えることでライドの快適性がアップする。他にもいろいろすごい
細部の改善としては ・ボトムブラケットシェル ・ディレーイラーハンガー ・男女共通のジオメトリー などなど、新ターマックは男女問わず、速く、その先へと走りたいライダーの要求にすべて応えたモデルとなっている。
LINK:スペシャライズドTarmacページ
Text: FRAME編集部
