サイクリングの聖地、しまなみ海道に魅せられて。「cafe VIA shimanami」店主に聞く、しまなみサイクリング旅のすすめ
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羽田裕明
荒川サイクリングロードを楽しむサイクリストたちに人気の、埼玉のサイクルカフェ「VIA」。そのオーナーご夫婦がしまなみ海道の生口島で「cafe VIA shimanami」をオープンしたのをご存知ですか?
しまなみ海道といえば、国内外のサイクリストたちから愛されるサイクリングの聖地。オーナーである前川慶一さんもその魅力に心奪われ、日々の多くをここで過ごすようになったといいます。
今回はその前川さんの考える自転車の魅力、そしてしまなみ海道の魅力を「cafe VIA shimanami」でうかがってきました。
実現した、自転車を軸とした理想のライフスタイル
しまなみ海道のサイクリングロードであるブルーライン。そこから一本入った所の商店街に「cafe VIA shimanami」はあります。もともと珊瑚などのお土産屋だったというこの物件をリノベーションしたという店内は、しまなみ海道らしい開放的で清潔感ある空間です。
直前まで外資の企業に勤めながら、埼玉のVIAを経営していたという前川さん。
仕事もやりきり、「遊びながらそれが仕事になったらいいな」と思い生口島に拠点を構え、「cafe VIA shimanami」をはじめたそう。営業は金・土・日・祝日のみで、そのほかの平日はしまなみサイクリング旅を楽しんでいるという、なんとも羨ましいライフスタイルなのです。
「お店に来てくれるサイクリストさんが『ここいいよ』って色々教えてくれるんですよね、それを平日に自転車で回っています。九州にだって愛媛から大分までフェリーが出てるから、今度行こうかなと思っているところです。」
「はじめてしまなみ海道を走った時、車で帯同していた妻が生口島のこの商店街を寄ったときにレモンの美味しい店を見つけて、埼玉のVIAの方で仕入れるようになったんです。それから、このあたりにはちょくちょく遊びに来るようになったんですよね。
それで何度か通っているうちに、しまなみ海道のなかでも中間地点の方が、”ゆめしま海道”にもいけるし、四国にも中国地方にも行きやすいしで良いんじゃないかと思って。それで、この辺りで物件を探しはじめたら見つけたのがここだったんです。」
今では、しまなみ海道を大満喫されている前川さん。
埼玉のVIAをオープンした時はすでに自転車にハマっていたそうですが、意外にも本格的にはじめたのはこの5年くらいの話だといいます。
「自転車との出会いで言えば、小学三年生の時にロードバイクを買ってもらったのがはじめです。でもそのあとは他のことにも興味があって離れていて、ずっとブランクがあったんですが……5年前くらいに、クリス・フルームの黄色いジャージ姿を埼玉で見て『かっこいいな』と思って、その翌週には彼が乗っていたバイクを調べて、そのエントリーモデルを買ったんですよ。そこから一気にハマっちゃいました。」
他のスポーツでいうと、スノーボードにハマってインストラクターの免許まで持っているという前川さん。何か始めるととことんやるタイプなんだそう。
「いろいろとハマってきましたけど、自転車は今までやった遊びの中で一番楽しいですね。平らなところはスケートリンクの上を走っているような感覚で気持ちいいし、坂を登ると心拍が180〜200と上がるし汗もかく。日常ではそんなことないじゃないですか。そうして山頂ついた時が最高に気持ちいいんですよね。特にこの辺りは、山頂からの瀬戸内海の景色が素晴らしいですし。ダウンヒルはスノーボードに近しい楽しみもありますね。」
この地だからこそのメニューやグッズ展開
お店をはじめてから、お客さんはご近所さんとの繋がりからフードやドリンクも地産地消で開発できるようになったそう。柑橘類は生口島、大三島のものを仕入れてケーキなどは焼いています。海外産のレモンとは違い、ここのレモンは皮まで食べられると言われるくらい、酸っぱさの中に甘みがあり、レモネードやケーキに合うんだそうです。
さらに、サイクリスト向けのカフェとして、埼玉のVIA同様グッズ展開もしています。
「しまなみ海道モデルのアパレルを今作っていて、それぞれの橋の形状の特徴をデザインに落とし込んでいるんです。キャップはすでに販売しているんですが、これは店頭販売限定にしています。昨年の豪雨被害で観光客が減ってしまっているという話もありますし、やはりこの地の素晴らしさを実際に体験してもらいたいという想いがあります。」
真ん中のジャージがしなまみ海道モデル 瀬戸内海の波と、しなまみ海道の橋たちのモチーフのデザイン ジャージだけでなくキャップもしなまみ海道モデル
今はシャッター商店街となってしまいましたが、かつてはcafe VIA shimanamiがある商店街にも年間100万人ほどの観光客がいたそう。現在は焼肉屋、お寿司や、コロッケや、お土産屋、居酒屋など10店舗程度しか営業していませんが、尾道市が生口島を重点エリアに置いているため、これからもっと盛り上がってくるに違いありません。