有名自転車雑誌の元編集長イワタが選ぶ「ぼくが今オススメしたい自転車」10選

有名自転車雑誌の元編集長イワタが選ぶ「ぼくが今オススメしたい自転車」10選

自転車雑誌「バイシクルクラブ」や「サイクルスポーツ」の編集長をつとめてきた岩田淳雄さんに、今気になるおすすめロードバイクをズバリ聞いてみました! ピックアップモデルはもちろん、業界のトレンドやイマドキの自転車スタイルをどう見るか。

自転車に関わり続けてきた大御所の視点、要チェックです。

イワタ的「いま選びたい自転車」とは

岩田淳雄
1984年より株式会社八重洲出版で自転車、クルマ、オートバイの雑誌編集に従事。自転車専門誌「サイクルスポーツ 」編集長、自転車事業部長。
2014年、株式会社エイ出版社に移籍、「バイシクルクラブ」編集長。
2021年末に独立し、個人での活動をスタート。

突然ですが、イワタと申します。長らく自転車雑誌の編集をやってきました。自転車好きの人なら一度は読んだこともあるかもしれませんが「バイシクルクラブ」や「サイクルスポーツ」といった雑誌の編集長をつとめてきました。

長年数多くの自転車を見続けてきたつもりのぼくが、自分なりに「これはおすすめしたい」と思える自転車をいくつかピックアップしてみました。

あくまで自分目線なので、ぼくの好みも多分に入っています。が、それも込みで楽しく読んでもらえたら嬉しく思います。

いわゆるミドルグレードの自転車に注目してます!

最近のトレンドは、いわゆるオールラウンダー。これまでヒルクライムで有利な軽量バイク、空力特性に優れ高剛性のエアロバイク、そして振動吸収性のいいエンデュランスバイクと、おおまかに3つの方向性に分かれていたロードバイクですが、現在トップエンドモデルはそのすべてを兼ね備えたものへとメーカーのラインナップが再編成されはじめています。

エアロロードのヴェンジを飲み込む空力性能で、究極のオールラウンダーとして登場したスペシャライズドのターマックSL8 Image: specialized

一方で為替の影響などもあり、トップモデルは高価になりすぎてしまい、中級グレードのバイクに注目が集まっています。フレームの設計・製造技術やパーツの性能もアップしたことで、今の中級モデルは少し前のトップエンド以上の性能をもっているといってもいいでしょう。

グラベルやキャンプなど、楽しみ方も広がっている

Image: cannondale

またグラベルバイクの勢いはさらに増しており、グラベルレースやキャンプなど、これまでのロードバイクでは体験できなかったジャンルがますます盛り上がりを見せています。

トップモデルは性能以外に所有欲も満たしてくれる憧れの存在ですが、個人的には背伸びせずに身の丈に合った自転車で、肩の力を抜いて自分なりにカスタムしたり旅を楽しんだりするのがライフスタイルとして今っぽいかなと思っています。

自転車雑誌の元編集長イワタのおすすめ自転車10選

イワタ的視点で、最近発表された2024年モデルのなかから注目の10台を選んでみました。何だかんだで高価なモデルが多くなっちゃいましたね(笑)。

元編集長イワタのおすすめ①トレック マドンSL6

ワイズロードで見る

昨年のバイシクル・オブ・ザ・イヤーを受賞したトレックのマドンSLRは2023年モデル。ですがこのSL6は2024年モデルとして初登場。

SLRが120万円から180万円ほどのプライスタグを付けているのに対し、こちらはシマノ105Di2で82万円チョイという価格。それでいてアイソフローテクノロジーによる独特のシートチューブ形状はSLRのまんまで、ルックスはトップモデルそのものです。

性能と満足感、どちらも得られるちょうどいいバランスがいいですね。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano 105 Di2
カラー Matte Carbon Smoke, Crimson
サイズ 47, 50, 52, 54, 56, 58
重量 8.4 kg
税込価格 824,890円

>> ワイズロードでトレックの自転車を見る

LINK: TREK

元編集長イワタのおすすめ②ビアンキ スペシャリッシマ コンプ

超軽量バイクの代名詞だったビアンキのスペシャリッシマですが、それだけではなく高い剛性や空力性能も兼ね備えたモデルに進化しています。

ビアンキのお家芸だったカウンターヴェイルという振動吸収仕様を捨て*、新しい境地に踏み込んだ記念碑的モデルと言えるでしょう。

今回のモデルは105Di2で組まれたコンプですが、十分にスペシャリッシマの世界観を楽しめるはず。カラーが上級モデルと同じだったら、もっとよかったんですけどねー。

*) プログレード(Specialissima Pro)はカウンターヴェイルを搭載

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano 105 Di2
カラー GRAPHITE/BLACK, CK16/GRAPHITE
サイズ 47, 50, 53, 55, 57
重量 -
税込価格 836,000円

>> ワイズロードでビアンキの自転車を見る

LINK: Bianchi

元編集長イワタのおすすめ③ジャイアント ディファイ アドバンスド2

第5世代となったディファイ。このアドバンスド2はいちばん下のグレードながらひとつ上と同じアドバンスドグレードのフレーム。そこに機械式の105を採用して価格を抑えているのがポイント。

もちろんジャイアントだからコスパは最高レベル。ほかのブランドじゃこの価格でこのクオリティは実現できません。ほかのブランドでいうエンデュランスモデルにあたりますが、最近は旅バイクの代名詞にもなってきていて、こういうバイクをツーリングにガンガン使うのがカッコいいと思います。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano 105
カラー タイガーレッド, ベイリーフ
サイズ 410(XS), 445(S), 480(M), 515(ML)mm
重量 8.9kg (M)
税込価格 374,000円

>> ワイズロードでジャイアントの自転車を見る

LINK: GIANT

元編集長イワタのおすすめ④キャニオン グレイル CFR LTD

キャニオンにはグレイルのほかにグリズルというグラベルモデルがあります。グリズルがバイクパッキングなどに向けたモデルであるのに対し、このグレイルは完全にレース仕様。

そしてこのCFR LTDという最上級グレードは世界限定70台。ひょっとしたらもう完売かもしれませんが、こんな貴重なレーシングモデルが126万円で買えるなんてスゴいですよ。

モータースポーツでいえばパリダカマシンみたいなもんですからね。マニアなら乗らずに塩漬け保存レベル。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント SRAM Red AXS
カラー GRVL DZZL
サイズ 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
重量 8.04kg(平均)
税込価格 1,260,000円

▼ノーマルモデルならもう少し価格は下がり、かつ手に入りやすい

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント SRAM Red AXS
カラー GRVL DZZL
サイズ 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
重量 8.04kg(平均)
税込価格 1,009,000円

LINK: CANYON

元編集長イワタのおすすめ⑤BMC チームマシンR 01 FOUR

すみません、これは完全に個人的な趣味嗜好でのセレクトです。いまいちばん欲しいのがコレです。

スイスのレーシングバイクであるBMCは、独特の存在感をもったブランド。このチームマシンRは、これまでのチームマシンに同社のタイムマシンというエアロバイクゆずりの最新エアロテクノロジーを投入した、新時代のオールラウンダー。

アルテグラDi2で組んで165万円という価格にビビりますが、このカッコよさを手に入れられるなら惜しくはありません。マジで。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano Ultegra Di2
カラー Carbon Black
サイズ 47, 51, 54, 56
重量 フレーム:910g, フォーク:395g, シートポスト:155g
税込価格 1,650,000円

>> ワイズロードでBMCの自転車を見る

LINK: BMC

元編集長イワタのおすすめ⑥スペシャライズド エートス スポーツ(105機械式)

スペシャライズドオンラインストアで見る

フレーム自体は変わっていませんが、コンポとしてシマノ105の機械式がインストールされたモデルが2024年モデルとして新登場。完成車で7.8kgほどという重量はさすがエートス。

しかも注目は385,000円という価格。この価格でこの重量。同じ価格で同じ機械式の105ターマックより約500gも軽い。

今はロードバイクの価格が上がり、エントリーモデルというにはずいぶん高くなってしまいましたが、これからロードバイクを始める人におすすめできるモデルです。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano 105
カラー SATIN BLUE ONYX METALLIC OBSIDIAN, GLOSS FOG TINT CARBON DUNE WHITE
サイズ 49, 52, 54, 56
重量 7.80kg (56)
税込価格 385,000円

LINK: Specialized

元編集長イワタのおすすめ⑦スペシャライズド クレオ2 コンプ

スペシャライズドオンラインストアで見る

流行りのバイク&キャンプを実践してみたいとは思うんですが、重い装備を積んで山奥のキャンプ場まで上る元気はもうありません。

そんなぼくにこそ電動アシスト(笑)。ロードだと不格好なぶっといダウンチューブもキャンプフル装備ならヘビーデューティーさを増幅させてくれます。

電動アシストは平地巡航に弱いんですが、一人でのんびり走るんなら問題なし。しかも電動アシストスポーツバイク最高峰のクレオなら、うれしさ倍増。充実した時間を買うと思えば90万円オーバーという価格も安いと思えますね。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント SRAM Apex eTap AXS, SRAM X1 Eagle AXS
カラー DEEP LAKE METALLIC DEEP LAKE, HARVEST GOLD HARVEST GOLD TINT
サイズ 49, 52, 54, 56, 58
重量 14.47kg (56)
税込価格 935,000円

LINK: Specialized

元編集長イワタのおすすめ⑧フォーカス イザルコ マックス9 105 Di2/レーシング 400DB

ワイズロードで見る

個人的にエアロバイクのカッコよさってホリゾンタルフレームの水平に近いトップチューブにあると思うんですが、新しいイザルコマックスはほぼ満点。しかも他社モデルにはない端正さを持っています。

105のDi2モデルで715,000円なんですが、1,133,000円のデュラエースDi2モデルとフレームは同じ。つまりパーツをグレードアップすれば最上級モデルに変身できるわけです。

エアロで軽量&快適なレーシングバイクというコンセプトを早くから打ち出したイザルコマックスは常に気になる存在です。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano 105 Di2
カラー MATT CARBON/CARBON, HERITAGE BLUE/STONE BLUE
サイズ 47, 50, 52, 54, 56
重量 -
税込価格 715,000円

>> ワイズロードでフォーカスの自転車を見る

LINK: FOCUS

元編集長イワタのおすすめ⑨トレック ドマーネ AL2

ワイズロードで見る

最近はカーボンフレームモデルに目が行きがちですが、アルミフレームのカッチリした走りはカーボンにはない魅力。

振動減衰性に優れた仕様のドマーネを中級コンポのシマノ・クラリスで組んだ一台は、15万ちょいでコスパ最強。前モデルから約220gの軽量化も達成しています。

なんといってもトレックですから、友達にも自慢できるというもんです。上級モデルのAL5とフレームは変わらないのも高得点ポイント。キャリアの取り付け穴が追加されたことで、バッグなどを装備した旅バイクとしても使えるウレシイ一台。

フレーム素材 アルミニウム
メインコンポーネント Shimano Claris
カラー Hex Blue, Trek Black
サイズ 44, 49, 52, 54, 56, 58
重量 10.76kg (56)
税込価格 153,890円

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LINK: TREK

元編集長イワタのおすすめ⑩メリダ サイレックス 4000

どれも同じように見えるグラベルバイクですが、UCIグラベル世界選手権優勝バイクとくれば、その性能はお墨付き。

最上級の8000が欲しいところですが、同じフレームながらパーツアッセンブルで半額以下にコストダウンした4000でガマン。あまったお金でもっと走りに行きましょう! 

フロントはダブルギヤですがシングルにも対応。世界選手権で優勝するバイクでありながら、キャリアを装備するためのネジ穴も多数装備されていて、バイクパッキングや日常ユースにも使えてしまう万能性もスゴイですね。

フレーム素材 カーボン
メインコンポーネント Shimano GRX
カラー GUN METAL GREY(BLACK/TITAN) | FS08
サイズ 44, 47, 50, 53
重量 -
税込価格 385,000円

>> ワイズロードでメリダの自転車を見る

LINK: MERIDA

みなさんの自転車選びの参考になれば嬉しいです!

ざっと10台、私イワタが今気になっている自転車を選んでみました。「もし自分が買うなら」という視点で、真剣に選びました。

やっぱり自分の乗りたいスタイルに合った自転車を選ぶのが一番だと思うのですが、ちょっとでも選ぶ際の参考になれば嬉しく思います。

スペックをチェックしたり、比較したりして、選ぶときの楽しさも自転車の大きな魅力だと思うので、あれこれ悩んでお気に入りの一台とめぐり合ってください。

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