The PEAKSとは?
The PEAKSは誰でも気軽に参加できるイベントではありません。総距離150km以上、獲得標高5,000m以上というコースを、制限時間内に走らなければなりません。
獲得標高5,000mって、ピンとこないという方、単純計算で富士ヒルのスバルラインを4回登るのと同じです。
案内表示板や、車の規制はなく、あくまで個人の「自己責任・自己対応」が基本。

過去の全ラウンド走破した猛者も…!
前回開催されたラウンド4の時点で、3大会を完走した「トリプルクラウン」は31名、4回すべてのラウンド完走者はなんと21名にもなりました。 (今回のラウンド7で、全ラウンド(5回)完走の猛者は9名!)
The PEAKS ラウンド7は再び奥多摩での開催
2018年に2度の悪天候で開催中止となったラウンド5と6の次は、ラウンド4と同じ奥多摩で開催。山梨県の小菅村「道の駅こすげ」からスタートする走行距離159km、獲得標高5,306mになりました。 コースは、前回のラウンド4奥多摩の風張峠から鶴峠に変更になり、走行条件もシンプルに12時間以内での完走に変わりました。
開催日:2019年5月26日(日)
制限時間:05:30~05:40 スタート。ゴール制限時刻17:30分<最長12時間>

スタートは、西側の今川峠へ向かうか、松姫峠・鶴峠方向へ向かうかをエントリー時に選択します。今川峠スタートの場合は、チェックポイント「道の駅こすげ」へ15:30までに戻ってくることが条件になります。(松姫峠・鶴峠スタートの場合は時間制限なし)
【実走レポ】The PEAKS 参戦記
5月26日、「The PEAKS ラウンド7 奥多摩2」に参加してきました。走行距離159km、獲得標高5,306m、5つの峠を登って降りて、12時間以内にスタート地点に戻ってこなければなりません。申し込みは、もちろん「一般エントリー」。 私のThe PEAKSへの参加は、今回で3回目。ラウンド1は途中リタイア、ラウンド4は完走しました。今回のラウンド7は、ラウンド4と同じ奥多摩での開催ですが、The PEAKSは毎回半端じゃないので、必ずしも完走できるかどうかわかりません。
1か月半前~ピークス仲間とのライドについていけず
4月中旬にピークスのエントリー仲間でトレーニングライドしようということになりました。メンバーはThe PEAKS過去3回以上の完走者「トリプルクラウン」が2名、初挑戦が1名、そして私の計4名です。 距離約100km、獲得標高3,600mのコースでしたが、私ひとり全然ついていけません。秋~冬にかけて増量した体重が全く落ちていないし、冬の間まともに登っていなかったから当然といえば当然なのですが……。 他のメンバーをさんざん待たせたあげく、結局時間オーバー。獲得標高3,000m未満で途中で切り上げることになりました。
The PEAKS 前日~こすげの湯と夕食を堪能

宿は道の駅こすげのすぐ近くの「山水館」さん。ラウンド4でもお世話になりました。
山の幸、川の幸たっぷりの夕食では、ヤマメの唐揚げや珍しい鹿肉も味わえましたよ。同行メンバーはビールを頼みましたが、私は睡眠が浅くなるのと、イベント当日の脱水が懸念されるため、アルコールはガマン。


The PEAKS 当日~遅いけどとにかく自分のペースで脚を回す
今回のメンバーのうち1人は、「ド変態増し」です。「ド変態増し」はスタートが私より20分早く、起床は朝4時となりました。 夜は21時位に就寝。なるべく睡眠をとろうとしましたが、廊下を歩く音で目が覚めてしまい、3時には起きてしまいました。山水館さんで用意してくれた「おにぎり弁当」の朝食を食べて、ゆっくり用意します。



スタート!最初はきつい今川峠
スタートしてすぐに、今川峠方面と松姫峠方面へ分かれます。私の向かう今川峠は距離は約4kmで標高は低いものの、平均斜度が約8%と最初からきつい勾配で脚を削られます。どんどん抜かされていきますが、自分のペースで登ります。


第1エイド柳沢峠
柳沢峠が見えてきました。エイドでは、次のエイドまでの水分確保をするためにボトルに水を補給します。食べ物はバナナをひと切れと持参の羊羹をひと口食べ、時間が惜しいので次に向かいます。
柳沢峠は路面はきれいで走りやすいのですが、スピードが出やすいので慎重に下ります。下りが速い人に途中抜かされてもいいよう、できるだけ左側を走りました。
途中道の右側に止まっている人がいるので見ると、なんと富士山が超きれい。まるで日本画のようでした。でも止まって写真撮る時間がないので、目に焼き付けてスルーです。


ピークのロッヂ長兵衛前で一旦止まります。「ここで休憩?」と後ろからきた人に言われましたが、このあとのエイドまで17kmあります。すぐ下らずにアミノバイタルのジェルを半分、羊羹を一口、水分を補給してから下ります。
上日川峠はピークのロッヂ長兵衛から約4km程度はすぐ下りにならず、アップダウンがあります。切通しを越えてから本格的な13km程の下りになります。
下りでは、途中の橋の境の段差にぶつかった衝撃でボトルが跳ね上がり落下。後ろの人に「ボトルが落ちましたよ」を声をかけてもらいましたが、人を巻き込むような事故にならなくてよかった……。
下ハンを握って慎重に下りながら、途中で道路の中央寄りを下っているライダーには「右通ります!」と声をかけて抜きました。
最初のステッカーをGet!折返し地点 景徳院入口
最初のステッカー配布場所、景徳院入口ではステッカーをもらい、バナナとオレンジで補給します。時間が押しているので、休憩せずにすぐに折り返します。
だいぶ気温が上がってきていて、日向だと暑いと感じる程度になってきました。

氷がほしい!日影がない柳沢峠
柳沢峠へ出て上りになっても、下りで脚を休めていないので、なかなか脚が回りません。しかも12時までに柳沢峠到着という予定も危ない感じです。暑さのためか、途中の自販機の前で足を止めている人もいました。ボトルの水を首筋や腕にかけながら登ります。
途中のトンネルに入ると、冷んやりとして気持ちいい。でもまた足に痛みが……。我慢できなくなって、トンネルを出てからまたシューズを脱ぎます。
痛みが治まって走り始めると、どこからか、ゴロゴロ...という音が聞こえてきます。えっ、まさか雷?と思ったところ、後ろからファットバイクが。なんとド変態増しのファットバイクの方に抜かされたのでした。



今川峠の上りでは、またきつい激坂があります。特に途中のローラーコースター付近では17%近くになります。ギアを軽くして登りますが、また足が痛くなってきました。なんとか頂上まで足付き無しで行きたかったのですが、痛みに耐えきれずに途中で止まってシューズを脱ぎます。
再び登りを開始。今川峠では、勾配のきつい個所で蛇行している方もいました。状況にもよりますが、足を温存するにはいろいろなやり方があるのだと感心しました。
チェックポイント道の駅こすげに到着
今川峠をクリアして道の駅こすげに到着したのは、13:49。予定した13:00より大幅に過ぎています。
エイドでスイカを食べたのですが、とてもおいしくて、食卓塩をかけて3切れも食べてしまいました。身体が欲していたみたいです。
前回ラウンド4で2杯もおかわりしたけんちん汁は、なぜか食指が動かず。それでもスイカだけじゃカロリーが足りないかと、具を減らしてもらって食べようとしたのですが、柔らかい豆腐すら喉を通らず、汁しか飲むことができませんでした。

登っているのに眠い~松姫峠
14時に松姫峠へ出発します。睡眠不足がたたったのか、ブラケットを握って視線を落として上っていると強い睡魔が襲ってくるので、なるべくハンドル上部を握って上体を起こすようにして登りました。
この頃になると、みんな辛い気持ちを共有するのか、「頑張れー」、「ファイトー」とすれ違うたびに声を掛け合うようになりました。先行する人たちに励まされ、とにかく遅くても脚を回していればゴールには着くと気持ちを新たにします。
松姫峠のピークに到着し、ステッカーをもらいます。スタッフの方が、「16番(私の番号)来ました」と連絡しています。車の中で休んでもらいますか?と言っているのが聞こえました。眠気でふらふらしていたせいかな?と思いましたが、時間が惜しいので、ステッカーをもらって、とんぼ返りです。
なぜか下りでは眠気はおきませんでした。
最後の鶴峠
松姫峠から一気に下りましたが、鶴峠へ行く前に足がまた痛くなり、カメラマンさんが待機している鶴峠への分岐点でまたシューズを脱ぎました。
「登れない…と思った時は無理して下っちゃダメだよ」というThe PEAKSのコースガイドに書いてある言葉が頭をよぎります。
時間はだいたい15時過ぎ。今ならゴール地点の道の駅こすげへは一番近く、楽に戻ることができます。ここでリタイアすれば楽だなと思いますが、「まだ貯金があるから間に合いますね」というカメラマンさんの言葉に、本当にまだ間に合うのだろうか?と疑問と希望がないまぜに。
その時、女性ライダーがカメラマンさんに鶴峠への道を尋ねてきました。松姫峠へ行って鶴峠へ行く時間はないから、鶴峠だけでも行きたいのだとか。完走できないまでも走りたいという女性の言葉に、まだ走れる私が諦めるわけにはいかないと思い、補給食を摂って鶴峠へ向かいます。
最後の鶴峠、試走では行きに1時間弱かかっています。2kmほどはきついアップダウンがあり、ピークの鶴峠バス停からは本格的に下りになります。
上りの斜度はかなりきつく、疲れた身体には負担以外の何物でもありません。他にも体力的に限界にきているライダーがいます。バス停まであと少しと思って頑張ります。

最後のステッカーポイント、びりゅう館~やっと完走の可能性が見えてきた
下りでも脚を回し、なんとか16時前までに降りれるよう先を急ぎました。ステッカー配布場所の「びりゅう館」へ着いたのは15:45頃。16時までに出れば、遅くてもなんとか17時半までに間に合うだろうと望みがでてきました。
ボトルの水がなまぬるくなっていたので、冷やした水を補給させてもらいます。コーラを飲んで、持参の栗羊羹を一口かじってゴール地点へ戻りました。
現金なもので、完走できるかもしれないという希望が見えてくると、眠気もふっとび、モチベーションもアップします!この日一番というくらい、脚が回りました。
途中で道の左側に2匹の日本猿が! 猿は目を合わせてはいけないと聞いていたので、様子を伺いながら通り過ぎます。向こうも道路の下に身を隠してこちらを伺っている感じです。
鶴峠のピークまでは約8km、小菅村までのアップダウン箇所は約5kmなので、上りがきつくてもあと残り2km、1km……と思いながら登ります。鶴峠のピークを過ぎてから、また足の痛みが耐え難くなり、シューズを脱ぎました。
鶴峠ピークからの、残りの5km、途中のアップダウンでは下りのスピードを利用してなるべく脚を使わずに上がります。道の駅こすげまで一気に行くことができました。
松姫峠側から道の駅こすげに行くには、左側の側道を入るのが近道なのですが、この道、なかなかの激坂です。最後の最後まで激坂とは、さすがThe PEAKS!


無事完走、16:53にゴール!



| スタートからの距離 | 予想到着時間 | 実際到着時間 | |
| 道の駅こすげ(スタート) | 0km | 5:30 | |
| 柳沢峠エイドAS1(行き) | 26.5km | 7:15 | 7:26 |
| 景徳院エイドAS2 | 61km | 9:30 | 9:24 |
| 柳沢峠エイドAS1(帰り) | 95.5km | 12:00 | 12:33 |
| 道の駅こすげ CP1 | 120km | 13:00 | 13:49 |
| 松姫峠頂上ST2 | 128km | 14:00 | 14:57 |
| びりゅう館エイドAS4 | 146km | 16:00 | 15:45 |
| 道の駅こすげ(ゴール) | 159km | 17:30 | 16:53 |

次回は2019年9月1日のThe PEAKS ラウンド5 蓼科 エントリー受付中
ラウンド7が終わったのに、次回はラウンド5? 実はラウンド5蓼科は昨年2018年7月に開催予定だったのですが、悪天候により開催中止になり、今年2019年の9月に再び開催されることになったのです。 目の前に蓼科高原の白樺の林の中や遠くまで見渡せる霧ケ峰の絶景を見ながら走ることができます。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 開催日:2019年9月1日(日) 開催地:蓼科・霧ヶ峰エリア(長野県)、立科町女神湖畔スタートゴール 走行距離:193km(ド変態増の場合は226km) 獲得標高:5,154m


