すでに今期ツールで5勝、あだ名は「ロケット」
ツール・ド・フランス2017、マルセル・キッテル(ドイツ・クイックステップ・フロアーズ)がすでに5勝。スプリンターはその走りの激しさからかユニークなあだ名が付きやすいが、そのスプリントでの無敵ぶりが「キッテル・ロケット」と讃えられている。
キッテル自身もTwitterで絶好調ぶりをアピール。Once again, the Kittel rocket managed to beat all the other sprinters! Take a look at the full summary of stage 10! #TDF2017 pic.twitter.com/1KSDck4qry
— Le Tour de France (@LeTour) July 11, 2017
まだまだ続くよ!これで5勝目!! チームのみんなのおかげでまたパラダイスにいられるよ
カヴェンディッシュがリタイア、サガンが失格となり強力なライバルが減ったというのもあるが、とにかく強い。And we keep going! Yeah, give me five!! @quickstepteam is in the flow. Thanks to my boys for another day in paradise. ?? #TDF17 ? @tdwsport pic.twitter.com/vmE1BH3cgv
— Marcel Kittel (@marcelkittel) July 12, 2017
今やドイツ最強のロードレーサーとなったキッテル。その強さの秘密はどこにあるのだろうか。Full gas in the final sprint with Marcel Kittel. Watch stage 10 from the inside thanks to @GoPro. Watch more > https://t.co/bQ7SpsRZuK pic.twitter.com/n646jmCVur
— Le Tour de France (@LeTour) July 12, 2017
自転車を始めたのは13歳、母は高飛びの選手
自身のオフィシャルサイトによると、マルセル・キッテルはアマチュアとしてはかなり熟練のサイクリストの父と、高跳びの選手の母の間に生まれた。父の脚質はスプリンターだったという。だが、母が才能に溢れた高飛び選手だったため、マルセル少年はSG Motor AArnstadtで陸上競技をやっていた。本人曰く「母の才能はこれっぽっちも受け継いでない」とか。それが、13歳で自転車・・・サイクリングを始めたとき「これが自分のためのスポーツだ!」と確信した。 彼が「自転車は天職だ!」と感じたその場所とは、平坦ではなくなぜか「山」であった。 家族でアルプスへ休暇に出かけているときに「ちゃんとしたレースバイクに乗ろう」と決意。山は苦手だし、それ以降も一度も好きになったことはないが、なぜかアルプスで自転車に乗ると決め、父に伝えたところ、休暇からの帰りに電話で注文してくれたのだとか。最初に走ったライドはたった30kmだったが、今でもその時のことを忘れていないという。山岳ステージ? 休息日が待ち遠しい
マルセル少年はロードレースに情熱を感じながらも、テクニックを磨くためマウンテンバイクを練習。レースデビューも実はマウンテンバイクのレースだったとか。そして、彼は完走できなかった。が、しかし、熟練サイクリストである父の教えが頭にあり、結果は気にしなかったという。 「全力を尽くしたかどうかが大事で、リザルトは関係ない」と。どうやって全力を尽くすかを学んでいくなかで、勝利もあったし、全力を尽くしても自分より強いものが勝つこともあった。この父の教えは、負けたときにいさぎよく負けを認めることと、勝利への渇望を育てたようだ。 ここに興味深い動画がある。2013年10月、キッテルがまだチーム・アルゴス シマノ所属のとき、第一回さいたまクリテリウムに出場のため来日。ゲスト・アクティビティとして用意された相撲へ挑戦する場面だ。Sprinters + mountain stage = ? I'm ready for a rest day. #tdf17 #stage9 ? @AleTegner pic.twitter.com/P7VPxO3n4E
— Marcel Kittel (@marcelkittel) July 9, 2017
ウィルスでダウン成績が残せなかった2015年を経て今がある
この2013年にはツール・ド・フランスの第2ステージで勝利し、ドイツ人サイクリストとして14人目の、マイヨ・ジョーヌを獲得。この年のツールではラストステージ・シャンゼリゼでの勝利も含めると計4つのステージに勝利している。翌2014年もツール・ド・フランスで4勝するなど華々しく活躍、その活躍は翌年も続くかに見えた。 「その年のツアー・ダウンアンダーでアデレイドから帰国したとき、調子が悪いことに気がついた。何かのウィルスにやられたんだけれど、レースに復帰するのが早すぎた」(キッテルの公式サイトより) 思うように体が動かない。いったんレースに復帰したものの、チーム・ドクターの再診で「完全に治るまでレースは休む」方針に切り替えた休養を経て復帰したキッテルは2016年、ツール・ド・フランス第4ステージ優勝を飾って、その存在を世界に再びアピールしたのだ。まとめると
活躍できなかった2015年への悔いがあるからこそ、今年生き生きとロケットスプリントを爆発させているキッテル。ゴール前の最高速度ではライバルのグリーンヴァーゲンのほうが上というデータがでているが、位置取りと仕掛けるタイミングで現在キッテルに勝てるものはいない。元チームメイトで現ライバルのヨーン・デゲンコルブ(ドイツ/トレックセガフレード)にも「とにかく強い」と完敗宣言されたキッテル。この先勝利の数はいくつ続くのだろうか。Groenewegen (TLJ) again hit a higher speed than Kittel (QST) in the sprint but timing and position made the difference.#TDF2017 #TDFdata pic.twitter.com/ngI33zDLj1
— letourdata (@letourdata) July 11, 2017
