今回は名付けて「立ち蕎麦ヒルクライム」だ。
ロードバイクに乗り始めて、ヒルクライムと無縁に過ごす人はそんなにいない気がする。
いきなり乗鞍やら富士山五号目やらへ行く稀有な方々は置いといて、はじめは「ゆるポタだから」とか「おいしいパン屋さんに行こう」とか「山中湖って日帰りで行けるんだよ」とかの誘い文句で、大垂水やらヤビツやら道志みちやらを登らされたに違いない。
立派な詐欺である。
問題はそんな被害者の大多数が、のちに加害者に変わることである。
「自転車はじめたんだって?山行かない?涼しくて気持ちいいよ♡(…ぐへへ)」
もう悪魔の伝染~デビルパンデミック〜だ。
ハァハァ鼻水を垂らし、涙目ですげェ心拍数で乳酸だらけの太ももの悪魔だおまいらは!
あ、立ち蕎麦ヒルクライムはそんなことにはならないのでご安心を。
なぜなら「峠」とか「山」とかが店名のお店を廻るだけだからである!ガックン!
老舗の銘店「かしやま」
さて最初の「山」は山手線田端駅近くの交番裏にひっそりと立つ。 ロケーション的には公衆便所でもおかしくないし、はじめてならまずわからない気がする。 ツールドフランスで言うとカテゴリーにも入らない名もなき山。 そんなお店が「かしやま」だ(老舗の銘店ですが…)
しかし往々にしてそんな山こそつらかったりするものだ。
千葉の三石山とか、グリーンラインのぶな峠とか…
「いやいや何ココ!俺好き!いい山じゃんココ!コーココーコナーッツ!」
なんて一人で(一人だからこそ)山頂ででつい叫んでしまう。
例えるなら「ももクロ」を未だにおっかけちゃってるような、ちょっと危険な香りのする山なのだここは。
まず何がすごいかというと揚げ物担当のおばあちゃんの顔と鍋の距離が近すぎる。
腰が曲がってらっしゃるのだが、端から見てても油が跳ねないかヒヤヒヤする。
However!
世界一近くで揚げ物のタイミングを見計っているという説もある。
世界一近い…かも。
おばあちゃん、おそるべし!
その結果美しい衣をまといて金色の野に降り立ったこの春菊天を見よ!
「言い伝えは本当じゃった!」
美味しいです。
揚げたてです。
麺もつゆも言うことないです。
これは…いい山だ!
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港区虎ノ門「峠そば」
名もなき良き山(老舗の銘店ですが)を後にして いよいよHC~超級山岳に挑むときがきた。 足はまだ残っている(っていうか使っていない) さぁ来い!ここは港区虎ノ門「峠そば」
説明するまでもない超有名店であるここは、
立ち蕎麦界のコバドンガ、否、ステルビオである。

誰がなんと言おうと立ち蕎麦の最高峰はここだ。ラルプデュエズだ。
毎日枯節を削るという出汁は、まろいカエシと相まって超級山岳!
100円アップで石臼挽きにカスタマイズできる麺は超級山岳!
ごま油の香りが素晴らしい揚げ物は、作り置きせずその場で揚げる超級山岳!
乗ってるねぎもわかめも細切り大根もひっくるめて超級山岳!
都内最高峰の峠は和田でも風張でもない。港区虎ノ門にあるのだ。嗚呼超級山岳!
すみません、取り乱しました…
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港区三田「a la 麓屋」
さて。 山とは何か。 山の定義とは… どんな坂も丘も峠も山も超級山岳も、みんな「麓~ふもと」があることかもしれない。 ふもと。なんてやさしい響き。 ごはん、たまご、おっぱいとならび、「優しい日本語名詞大賞」を贈りたいことばだ。 超級山岳の後はここ、港区三田の「a la 麓屋」へ下りよう。
こちらも有名店なので今さらだが、フレンチ出身のシェフがやってらっしゃる稀有な立ち喰い蕎麦屋だ。
しかしながらスペース的にやむを得ず立席があるだけで、どちらかというとジャンルは普通の「蕎麦屋さん」である。
一応かけそばは¥450なので、わたしの「立ち蕎麦基準」内につきご紹介。
こちらでは春夏秋冬の季節のお蕎麦が素敵だが、¥850もするので敢えて無視。
麺が蕎麦であとはラーメンという「コテリ」も中毒性が高いが、¥650のかき揚げ蕎麦が費用対効果的には顧客満足度が高いのではなかろうか。
ご覧あれこのご馳走っぷり!
寄りドーン!
立ち蕎麦屋なのにみなさんグラスでシャルドネ的なものを飲まれていたり、美味しそうなおつまみメニューが充実していたりして、なかなかに回転率が悪い。
(ラーメン屋でいう西麻布「五行」のような)
そしてやはり立ち蕎麦屋ではないので朝の営業はしておらず、11時~(15:30~17:30休)~22時30というお蕎麦屋さんライクな営業時間。
自転車で来るなら昼のピークを過ぎた14時あたりのダウナーな時間がいい。
下った後すぐ次の上りが見えた時の、あのダウナーな気持ちで。
