Red eTAPの登場で俄然注目を浴びだしたスラム

Red eTAPの登場で俄然注目を浴びだしたスラム

スラムはアメリカの自転車パーツメーカーである。そもそもはMTB用のコンポーネントを開発・販売していた。2006年にロードバイク用コンポーネントをリリースし、現在はシマノ、カンパニョーロに次ぐ第三のメーカーに位置している。 出典元:SRAM シェアでは上記2社の後塵を拝しているが、そのコンポーネントは独創性に優れ、おしなべて軽量なのが売り。シマノの最上位モデルであるデュラエースの平均重量が1,961gなのに対し、後述するスラムのレッドは1,841gと120gほど軽くなっている。 また、もうひとつの特徴は、変速レバーの操作方法。ダブルタップと呼ばれ、1段押し込むとシフトアップ。2〜4段押し込むと、それに合わせて1〜3段シフトダウンする。機械式のグレードすべてにこのシステムが採用され、確実なシフトが容易に行なえるようになっている。 それではスラムのラインナップを見ていこう。

■Red eTAP(レッド・イータップ)

出典元:SRAM公式サイト 世界初、ワイヤレス式電動コンポーネント。シフトレバーを押すと無線信号によりギアを変速させるシステムだ。他社の電動式はシフトレバーからギアまで配線しないと作動しないが、これはそうした配線がまったくない。バッテリーはディレイラー各々に独立して取り付けるタイプで、非常にコンパクト。 出典元:SRAM 無線通信に直接関係のないブレーキ、チェーン、スプロケットはセットに加わってないため、既存のパーツを新調せずに導入できるメリットがある。メンテナンスの際はシフトレバーを触れることなく、ディレイラー本体にあるボタンを押すことで本体から直接変速できる画期的な機能も擁している。

■Red(レッド)

出典元:SRAM スラムの機械式コンポーネントの最上位グレード。他社を含めた数ある機械式コンポーネントの中で最も軽く仕上がっている。カセットスプロケットのトップとローギアの2枚以外は鋼鉄の塊から削り出して作られており、肉抜きもされてかなり軽量だ。 出典元:SRAM RED クランクは中空カーボンで、BB30タイプとGXPタイプの2種類が用意。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、パリ〜ルーベなどで勝利を勝ち取っているコンポーネントである。 出典元:SRAM RED

■Force(フォース)

出典元:SRAM Redが登場する前まで、スラムのフラッグシップ・コンポーネントだったモデル。セカンドグレードになった現在でも、その軽量性は高いものがあり、高級感を感じさせる。グレードとしてはシマノのアルテグラと比較される。価格はアルテグラのほうが安く抑えられているが、コンポーネントの全体重量ではこのフォースのほうが約120g軽い。また、デュアルピボットブレーキ、ダブルタップシフターなど、上位機種レッドの持つトップ仕様を搭載している。

■Rival(ライバル)

出典元:SRAM ミドルグレードのモデルで、ロードバイクに加えてツーリングバイクにも使用率が高いコンポーネント。上位機種はグレー基調のカラーだが、こちらはブラックがメインカラーとなっている。変速数はフロント2速、リア10速。リア11速の上位機種と比べると性能を抑えたモデルとなっている。比較されるのはシマノ105。リア11速のミドルグレード・コンポーネントとして圧倒的なシェアを誇る105のおかげで、なかなかユーザー数を伸ばせていないが、こちらも軽さでは勝っている。

■Apex(エイペックス)

出典元:SRAM ライバルよりも、よりブラック基調が強いカラーのエントリーグレード。とは言えダブルタップシフターを採用し、操作感は上位機種と遜色ない。2010年に登場し、コンパクトやトリプルを好むライダーがターゲット。 出典元:PG-1050 Cassette 11-32Tカセットとスラム初のコンパクトクランクにより、他社の一般的なトリプルのギアリングよりも幅が広くなっている。ゆったりしたライディングや長い登坂が好きな人に最適なコンポーネントだ。 Red eTAPの登場で俄然注目を浴びだしたスラム。 前述したように市場におけるシェアは狭いが、グランツールでの実績もあり、その性能と軽量性はプロから定評がある。あまり人が乗ってないから、個性を追求するライダーには最適。真新しいコンポーネントを導入しようと思っているならば、選択肢の中に入れてみよう。

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