つむりの悠々自適ライフ in FRAME #01「自転車旅を始めたきっかけ」

つむりの悠々自適ライフ in FRAME #01「自転車旅を始めたきっかけ」

こんにちは、ブログ「つむりの悠々自適ライフ」を書いている神楽坂つむりと申します! ふとしたきっかけから自転車を始め、気が付いたら自転車旅がライフワーク。暇があればカメラを片手に愛車を駆って全国各地を巡っています。こちらはそんな私が旅の中で得たノウハウや機材ネタ、旅レポートをお送りする連載企画です。どうぞゆるりとお楽しみください。

大阪から出たことがない!

私、神楽坂つむりは大阪出身大阪在住。生まれも育ちも大阪市内。一応ばりばりの都会っ子です。 さらに言うと私の両親も同じ境遇でした。祖父も祖母も大阪の人で・・・・つまり私にとっての「田舎」は大阪だったのです。 私にとっての「田舎」は大阪だった そのせいで、というと語弊があるかもしれませんが、小学生の頃、夏休みが来るたびに私は友達が「田舎」の・・・私の知らないどこか遠いところへと出かけていく様子を見ているだけでした。 私はと言うと電車で30分も乗れば(それも都会方向へ)もう帰省は終わりです。場合によっては日帰りで事が足りてしまうような親戚事情でした。今思うとそれはそれで便利だったとは思いますが・・・・。 よそはよそ、うちはうちと思っていたのですが、夏休み明けに友達の思い出話を聞いたり絵日記を眺めていたりするうちに私の「田舎欲」はどんどん高まっていきました。 田舎の山で虫取りをした話・・・都会では見ることができないカブトムシ・・・海はどこまでも青く透明で海底が見える・・・夕暮れ時にはヒグラシが鳴いてサイレンが鳴る・・・ 私にとってはそれらの話は全部まるでおとぎはなしの世界の話のようでした。 帰省ラッシュで長蛇の列をなす車や、ターミナルに停車している長距離バス、ホームに滑り込んでくる特急列車の私の知らない土地の名前が書かれた行き先表示・・・ そんなものに憧れを抱いていたのです。 だけど当時の私にいきなり旅立てるような財力もなければノウハウはありません。どこにでもいるただの小学生らしく、ただただそれを羨ましがることしかできなかったのです。 「いつか旅に出て色んな景色をこの目で見たい」 ちょうどこの頃にふとそんな思いを胸に抱くようになりましたが、なにせ小学生というのは目移りする生き物。セミ捕りやミニ四駆に夢中になっているうちにそんなことも忘れてしまいました。この幼く漠然とした欲望を思い出すのはもう少し先のことです。 幼く漠然とした欲望を思い出すのはもう少し先のことになる

実はバイクや車と言う選択肢もあった

そんな子供時代を過ごした私ですが、無事に義務教育課程を修了し、大学に進学もすればもはや私を縛り付けるものはありません。人生の選択肢は無限に広がり、やりたいことは何でもできる環境でした。 子供時代から溜まりに溜まった「旅欲」をいよいよ解放するときが来たのです。 私は小学生の頃からこのときに備えて、いつかの誕生日に両親に買ってもらった日本地図を擦り切れるまで隅々まで読んで日本のおおよそのことを把握していました。おかげで地理のテストでは毎回ほぼ満点を取れる程度には詳しくなっていたのです。この行為は旅欲を満たすどころか、その欲望を増幅させる行為に他ならなかったと今になって思います。 いよいよ「旅立つぞ!!」となった段階で私はふと冷静になりました。 「どうやって旅をしよう・・・・?」 日本地図は頭に入っている。訪れたい場所も10年近く考えてきた。ただ具体的にどうやって訪れるかを考えてなかった。 全国を旅するならば電車もあるけれど、当時の私は何となくバイクに憧れがありました。車はその次くらい。エンジン付きの乗り物を乗りこなしたいという若者が一度は持つ欲望を私も忠実に持ち合わせていました。 が、ここで現実的な問題が降りかかってきました。 お金がない。 時間はあってもお金がない。なにせろくに貯金もしてこなかった学生なのだから当然。とてもじゃないけれどいきなり20万円も30万円も用意できっこない。せいぜい10万円が限度だ・・・・。でも10万円で旅なんてできっこない・・・・ ヒッチハイクや青春18切符旅という手段も思いついたけれどなんだかロマンを感じない。そう、なんだかピンと来なかった。 自転車で旅するってなんかかっこいい! そんな折、染谷翔さんという人が自転車で日本一周している様子をニコニコ動画にアップしているのをたまたま見つけました。 「これだ!!!」 まさにピンと来ました。 自転車だったら大してお金もかからないし、免許もいらない。走る場所も自由だし、ガソリンもいらないし、体力さえあればどこまで進めそう。 それに 「自転車で旅するってなんかかっこいい!」と思った。 そう思い立った翌日にはネットで家の近くの自転車店を検索して、その翌日には10万円を握りしめてとある中古自転車店に飛び込んでいました。 ろくな知識もなかった私ですが旅をするにあたって必要な「太いタイヤを履ける」「荷台(キャリア)を取り付けるためのダボ穴がついている」という2点だけは頭に入れて店内を物色。 わずかばかりの(だけど当時の私には大金の)予算内で収まったルイガノの中古車をほぼ即決で購入しました。7万円。残りのお金と翌月のバイト代で荷台やバッグ、ボトルケージ、テント、自炊道具などの自転車旅で必要なアイテムを購入。 そしてその翌月に初めての宿泊旅である瀬戸内海一周旅に旅立ちました。 初めての宿泊旅である瀬戸内海一周旅 この旅のことは今でも鮮烈に覚えています。 玄関を飛び出したときのわくわく感、見慣れた景色が徐々に薄れていき気付いたら見知らぬ土地にたどり着いていたときの高揚感、手間取りながらも設営できたテントのしわ、キャンプ場から眺めた瀬戸内海に沈む夕焼けの赤・・・。 「ああ、旅に出て良かった。自転車で来て良かった・・・。」 このときから私は自転車旅の魅力に取り憑かれてしまったのです。

日本地図を塗り尽くす

初めての瀬戸内海旅から私が続けていることがあります。 「走ったことがある場所を日本地図に赤線で書き込む」 自室にある日本地図に自転車で走ったことがある場所を赤線で書き込むという儀式をこの時から私は続けています。 最初は何となく「どの辺走ったっけ?」と思い出すために軽い気持ちでスッと線を入れただけ。 日本地図を塗り尽くす 次の北海道一周旅が終わった時にも同じことをしました。 九州へ旅立った時にも同じことを。 四国、山陽、山陰、北陸、中部、東北・・・これを繰り返しているうちに、いつしか日本の外周部、つまり日本一周を気付いた時には制覇していました。 地図に赤線を引くことが目的じゃないけれど・・・それを求めることはつまり「今まで見たことがない景色に出会うこと」と同義。 私の好奇心は日本地図の赤線を引いていない場所へと強烈に惹きつけられて行ったのです。 こうして私はあの瀬戸内海一周旅からずっと「日本中の見たことがない景色」を追い求めて自転車で旅をするようになりました。 その中で私が出会った景色、体験したこと、驚いたこと、苦労したこと、トラブル、出会い、ノウハウ・・・・そんなことをこれから連載していく予定です。 さあ、旅立ちましょう。 さあ、旅立とう
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