自分に適しているコンポーネントの選び方
自転車のコンポーネントとは、ディレイラー(変速機)、ブレーキ、シフトレバー、BB(ボトムブラケット)、クランク、スプロケットなどのパーツを総称したもの。コンポがなければ自転車は走れない、いわば「内臓」のような機材である。 現在、コンポーネントを販売しているメーカーは主に3社。日本のシマノとイタリアのカンパニョーロ、そしてアメリカのスラムだ。各社、多彩なラインナップを抱えており、軽くて高性能だが高額のハイグレード品、中級者が扱いやすく値段もそこそこなミドルグレード品、これからロードに乗り始める人向けの廉価なエントリーグレード品……といった住み分けができている。 どのようなコンポーネントが自分に適しているのか? 今回はシマノのラインナップを紹介するとともに、選び方の基準を学んでみよう。ロードバイク用|SHIMANO(シマノ)コンポーネント
■DURA-ACE R9100
SHIMANO (シマノ) FC-R9100-P パワーメーター内蔵 52X36T 170mm 11S IFCR9100PCX04A 昨年モデルチェンジしたデュラエース。ディスクブレーキ仕様となり、パワーメーター内蔵クランクを導入した最新バージョンだ。リアディレイラーはシャドーテクノロジーを採用。
SHIMANO ( シマノ ) R9100 DURA-ACE ( デュラエース ) キャリパーブレーキ コンポーネント7点セット
これまでMTBで多用されてきたテクノロジーだが、ホイール方面に曲がりがあり、外側へのハミ出しを少なくした設計である。これにより走行中の接触リスクを低くして、落車時のダメージを軽減。また、微弱だが空気抵抗を減らすことにも成功している。安いコンポではない。ミドルクラスの自転車が一台買えてしまうほど。おそらく、各自転車メーカーの2018年完成車ハイエンドモデルに数多く搭載されるだろう。プロレーサーが乗ることによって真価を発揮するコンポーネントと言っていい。
■DURA-ACE R9150

■ULTEGRA
SHIMANO ( シマノ ) R8000 ULTEGRA ( アルテグラ ) キャリパーブレーキ コンポーネント7点セット
セカンドグレードのコンポーネント。デュラエースと比べると格段に価格が下がるが、軽量で高性能なモデルである。変速機能はメカニカル式と電動式(Di2)の2種。

■105
SHIMANO (シマノ) - 105 5800 グループセット 様々な自転車メーカーがこぞって完成車に採用している、ミドルグレードの人気コンポーネント。手頃な値段ながら上位コンポ譲りの高性能を誇り、初心者にも扱いやすい造りが特徴だ。11速、4アームクランク、左右対称デュアルピボットブレーキ、ポリマーコーティングケーブル、油圧ディスクブレーキなど、プロツアーで培われた最新テクノロジーを投入。コンポーネント選びに悩んだら「とりあえず105にしておけば問題なし」という助言も多い。カラーはバイクとのコーディネイトの幅を広げる2色(シルキーブラック/ピュアシルバー)。耐久性も高く、長年愛用しているライダーも少なくない。時代に流されない堅実さとベーシックな機能を併せ持ったコンポーネントだ。■TIAGRA
SHIMANO (シマノ) Tiagra (ティアグラ) 4700 10スピードグループセット 2015年にモデルチェンジされたティアグラ。105と遜色のない性能を持つが、いささか耐久性が低い。しかし、ちょっとした遠出や街乗りには問題なく、初心者の機材としては十分だ。クランクは上位コンポーネントと同様に4アーム化され、カラーもダークグレーメタリック。STIレバーは外観上、105と近似なものとなっている。リアディレイラーはショートケージとミッドケージのふたつのオプションがあり、前者は28T、後者は34Tまで対応する。リアの変速段数は10速。そのためパーツを11速の105などに上位互換する際には難があり、ほぼすべてのパーツを変える必要がある。■SORA
2016年、フルモデルチェンジしたソラ。10万円ほどの初心者向けロードバイクに装備されていることが多いエントリークラスだ。クランクは4アームに変わり、シフター、ブレーキ、フロント&リアディレイラーが上位クラスと同様、ブラック×グレーのグロスカラーになっている。また、シフトケーブルが内装可能となったのもポイント。 SHIMANO(シマノ) SORA FC-R3000 クランクセット 50/34T(2x9S) ブラック 高級感を醸し出しているが、性能は105などよりも落ちるのは仕方がない。モデルチェンジに伴いリア10速化になるかと予想されたが、9速のままのリリースである。レース・スペックではないが、普段使いの自転車のコンポーネントとしては問題ないだろう。ブレーキを上位クラスのものと換装するだけで、その乗り味は大きく変わる。■CLARIS

■TOURNEY A070
SHIMANO (シマノ) クランクセット チェーンガード有 TOURNEY FC-A070 EFCA070C04C シマノの最下位グレード。5万円程度の完成車に搭載されている、最も廉価なコンポーネントだ。ロード用としては珍しい7速STIで、シフトチェンジはブレーキレバーと親指を使わなくてはならないのがいささか面倒だ。クランクはコンパクト50-34Tと、トリプル50-39-30Tのふたつ。ギアの固定はリベット加工なので、取り外しができないデメリットがある。リア・スプロケットは最小トップ11T、最大ロー28T。MTB並みに軽いギアに対応していないのも惜しい。速く、そして長距離を走るには、様々なパーツをアップグレードしたほうがいい。だが、その予算があるならば、最初からクラリス・レベルのコンポーネントを選んだほうが正解かもしれない……。マウンテンバイク用|SHIMANO(シマノ)コンポーネント
■XTR
LINK:SHIMANO (シマノ) XTR
シマノのMTB用コンポーネント最上位グレード。メカニカル式と電動式の2種がラインナップされている。コンセプトは「Rider Tuned」。ドライブトレイン、ブレーキの使用感をライダーの走る目的に合わせてチューニングできるという思想だ。2014年のモデルチェンジにより11速化に変身した。
SHIMANO (シマノ) XTR FC-M9020 HOLLOWTECH2 ダブル クランクセット 28X38T/170 IFCM9020CX88
併せて導入された新機構は、まずリズムステップデザイン。フロント&リアの歯数構成や組み合わせを探ることで、クロスレシオ化を遂げている。クランクは用途によって使い分けられるよう、2タイプで5種類を用意。変速システムは、トラブルのリスク低減と高効率化などが果たされた。フロントは新機能「サイドスイング」を採用することで、より的確な変速を可能としている。他にも盛り沢山な機能が投入され、どれをとっても最高峰の名に恥じないコンポーネントとなっている。
